月経期 |
月経期は陽から陰に変わる時期であり、身体の中も大きく変化している時期です。
月経期に最も大切なことは、月経血を完全に排出することです。
不要になった子宮内膜が体内に残ると、血の流れが悪くなる(瘀血おけつ)原因と
なってしまうからです。そのため、この時期は、気血のめぐりをよくして(理気活血
りきかっけつ)、月経血を押し出す力を助けていく方法が取られます。
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簡単に言うと・・・血の流れをよくして古い子宮内膜を
綺麗に剥ぎ取って新しい子宮内膜を作る準備をする♪
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卵胞期 |
月経後から排卵までの時期は、卵胞が発育していく時期です。
最も陰(身体の中の潤い)が増えていく時期でもあります。
卵胞をしっかり成長させるためには、十分な陰と妊娠に不可欠な血が必要です。
そのため、この時期には陰と血を補う補腎養血(ほじんようけつ)と方法を中心に対処していきます。
なお、卵胞期には成長という動の側面もあるため、物質を動かす陽の力も必要です。
そのため、陽が不足している状態であれば、陽を補って卵胞の成長を促進する対策も必要になってきます。
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簡単に言うと・・・良質な卵と新しくて着床しやすい
子宮内膜を作るために栄養を与える♪
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排卵期 |
卵胞膜を破って卵子が飛び出す排卵期は、陰が陽に転換する時期です。
スムーズに排卵させるために、気血も非常に活発に動きます。
この身体の動きをバックアップするために、気をめぐらせて、陽の動きを
助ける助陽理気(じょようりき)という方法と、血をめぐらせて排卵を促す
活血促排卵(かっけつそくはいらん)という方法が用いられます。
また、動きを助けるだけではなく、腎の機能をバックアップする補腎も必要です。
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簡単に言うと・・・スムーズに排卵させるために
血の流れをよくして腎機能を高める♪
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黄体期 |
黄体期はもっとも陽が盛んになる時期です。
体温の上昇を助け、腎の機能を高めることによって受精卵を着床しやすくさせます。
ですからこの時期は温補腎陽(おんぽじんよう)という方法を用います。
また適度に陰や血を補う必要もあります。
この時期にイライラや胸の張りなどの症状がある場合は気のめぐりをよくする
疎肝理気と(そかんりき)という方法を併用する場合もあります。
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簡単に言うと・・・腎を助けて機能を高めると、
卵がよく眠れるように(着床しやすいように)
ベッド(子宮内膜)の状態がよくなるということです♪
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腎とは・・・人間の生命エネルギー、生殖エネルギーを司る臓器で、
西洋医学でいうホルモンのバランスなどをコントロールしています。
また体内の水分代謝や骨の代謝を司る働きもあります。 |